昨日の朝、少し肌寒い曇り空の下、西岐阜駅から県庁へと歩いた。適度な距離の散歩は、心を整えるにはちょうどいい。出先からの直接むかったためやや大きなスーツケースを手しながら、冬の空気を楽しんだ。 県庁へ向かったのは、諏訪幼稚園の事業計画の実績を説明するためだった。何事も初めての経験というのは、適度な緊張感を伴うものだ。しかし、それが嫌いではない。むしろ、心地よいリズムを感じる。きっと新しい扉を開ける瞬間というのは、こういうものなのだろう。 県庁では、若い職員の方が対応してくれた。明瞭な説明、丁寧な確認。彼らの誠実な仕事ぶりには、どこか安心感を覚える。新しい体制についてもふれさせていただき理解を得られたのは何よりだった。県庁の支援体制や業務の流れが見えてきたことで、諏訪幼稚園が今後どのように地域や岐阜県全体の教育向上に貢献できるか、その道筋が少しクリアになった気がした。
来年度、令和7年度の事業計画はすでに始動している。諏訪幼稚園をより活気ある場所にするための構想は、頭の中で少しずつ形を成しつつある。幼稚園はただ子どもたちを預かる場所ではない。そこには日々、新しい発見があり、挑戦があり、未来がある。 子どもたちが楽しみながら学び、好奇心を膨らませることができる環境を整えること。そのために、私たち大人ができることは何か。そんなことを考えながら、県庁を後にした。空は相変わらず曇っていたが、不思議と心は晴れやかだった。
幼稚園の経営というのは、シンプルなようでいて実に奥深い。園舎の設備、先生たちの働く環境、教育プログラム、そして地域とのつながり。そのすべてが絡み合いながら、ひとつの“場”を作り上げていく。だからこそ、バランスが大切だ。強すぎてもいけないし、弱すぎてもいけない。適度な力加減で舵を取ることが求められる。 これからの諏訪幼稚園は、もっと面白くなる。子どもたちにとっても、保護者にとっても、そして先生たちにとっても。そこに関わるすべての人が、「ここにいてよかった」と思える場所にするために。さて、どんな未来が待っているのか、楽しみにしようではないか。 そんなことを考えながら、大きなスーツケースを手しながら、岐阜県庁をあとにした。
理事長のつぶやきでした