次いてイタリアになります。レッジョ・エミリア・アプローチ。子ども中心の教育哲学で、子どもを多様な表現(芸術、動き、対話など)を通じて学ぶ存在ととらえられているようです。遊び、探求、地域との関わりを通じた学びを重視。プロジェクト型学習と教師や仲間との協働を強調。二層構造の教育システム。乳児保育施設(Nidi d’Infanzia):0~3歳児向け。自治体、民間団体、協同組合などが運営。幼児学校(Scuole dell’Infanzia):3~6歳児向け。国の教育制度の一環で、基本的に無償。モンテッソーリやレッジョ・エミリアなどの教育法を採用する園も多い。政府の投資とEU基準。イタリアは歴史的に、特に3歳未満の子ども向け教育施設の普及率が低かった。政府は幼児教育の拡充に投資し、EUの基準(乳児保育の普及率33%以上)達成を目指している。「国家復興・強靭化計画(PNRR)」に基づき、新しい施設の整備を進めている。地方自治体による運営。幼児教育の管理は分権化され、特に乳児保育施設は自治体が大きな役割を果たしている。地域間の格差が大きく、北部の方が一般的に教育資源が充実している。保護者・地域社会の関与。イタリアの幼児教育では、保護者の積極的な関与が奨励されている。保護者、教師、地域が協力し、子どもの学びを支える仕組みがあるインクルージョンと公平性の重視。教育格差を縮小するため、低所得家庭向けの補助制度が整備されている。移民家庭や特別支援が必要な子どもたちの受け入れを進めている。モンテッソーリ教育やその他の代替教育法。イタリアはモンテッソーリ教育発祥の地であり、多くの幼児学校で今も採用されている。モンテッソーリ、レッジョ・エミリア、伝統的な教育法を組み合わせる園も多いようです。