幼稚園の整備はほぼ完了した。たぶん。少なくとも遠目にはそう見える。畑仕事というのは「ほぼ完了」くらいがちょうどいいと先輩が、、、完璧なんてものは存在しないし、存在したとしてもすぐに自然がそれを台無しにする。
大寒を越え、季節は節分へと向かっている。気がつけばもうそんな時期ですね。
諏訪幼稚園は「岐阜県食農教育実践モデル園」に認定されています。今年は何を企画しようかと検討中です。アイデア募集中。特に画期的なものがあればぜひご提案ください。
ちなみに、年少組の子どもたちはすでに「プラスチックの喋る隊」に参加済みだ。まるでミッションを遂行する特殊部隊のようにに。彼らはすでに食農体験の最前線にいる。
キーワードは「北海道」「有機野菜」「持続可能」。響きはカッコいいが、要するに「おいしいものを作って食べよう」ということに尽きるかもしれません。実がなる喜び、成長を見守る楽しさ、土にまみれる充実感。そして、カラスにさらわれる、台風に吹き飛ばされる、腐敗する、枯れる、という不確実性。人生にはそういうことが付きものです。
だからこそ、子どもたちには「コントロール不可能なアナログの世界」を体験することが大切かと思われます。スマホやタブレットでは再現できない、生の自然。落胆したり、喜んだり、あきらめたり、もう一度挑戦したり。そんな経験が、彼らの中で何かを芽吹かせるのではないかと思います。
諏訪幼稚園は自然にあふれている。だからこそ、私はふと「アルプスの少女ハイジ」の世界を思い出します。あの山小屋での暮らし、澄んだ空気、ヤギの乳、パンとチーズ。そして今、ここで子どもたちが畑を耕す姿を見ながら、スイスの風景を重ねてみることが楽しみです。