むかしむかし——いや、正確に言うと今朝のこと。諏訪幼稚園に新しい子どもがやってきた。まだまだ寒さは続くけれど、園庭はまるで陽だまりに包まれたようにやわらかく、どこからか春の匂いを運んでくる風が吹いていた。
先輩園児たちは、いつもより少し真剣な表情で朝の整列をしていた。「新しい仲間が来るから」と、彼らが整えたグランドの一粒の砂にも誇りを持っているようだった。
そんな月曜日の朝、岐阜のサッカー強化プログラムの先生がやってきた。ホイッスルを吹き鳴らしながら、子どもたちの姿を満足げに見つめる。「この幼稚園に来るたびに、子どもたちの成長が感じられる。もうみんな小学生の顔をしているね」と、どこか遠くを眺めながら呟いた。
諏訪幼稚園は70年以上の歴史を持つ幼稚園だ。けれど、今私は「第二の創業期」を迎えていると感じている。長い歴史という名の大きな時計が、再び新しい時を刻み始める。私たちの目指すのは、ただの保育ではなく、子どもたちが未来へ向かって自由に駆け抜けるための確かな土台を作ること。岐阜サッカー協会さん、FC岐阜さんの理念とも通じるものがある——体だけでなく、心も強く、まっすぐに育てること。
岐阜サッカー協会さん、FC岐阜さんのビジョン?うん、それはあとでちゃんと調べるとして。
とりあえず、子どもたちがボールを追いかける姿をもう少し眺めよう。そこには、まだ言葉にならない物語が、確かに息づいているから。
— 理事長のつぶやき