チリの幼児教育（Educación Parvularia）は、出生から初等教育入学までの子どもを対象とした非義務教育の段階であり、以下のようにいくつかのレベルに分かれています。

• Sala Cuna Menor（サラ・クナ・メノール）：生後85日から1歳までの乳児向け
• Sala Cuna Mayor（サラ・クナ・マヨール）：1歳から2歳までの幼児向け
• Nivel Medio Menor（ニベル・メディオ・メノール）：2歳から3歳までの幼児向け
• Nivel Medio Mayor（ニベル・メディオ・マヨール）：3歳から4歳までの幼児向け
• Primer Nivel de Transición（プレ・キンダー）：4歳から5歳までの幼児向け
• Segundo Nivel de Transición（キンダー）：5歳から6歳までの幼児向け

2013年の憲法改正により、**キンダー（Kinder）**が義務教育となり、初等教育への進学に必要な学年となりました。

チリの幼児教育は**教育省（Ministerio de Educación）**の管轄下にあり、以下の主要な機関によって提供されています：

• Junta Nacional de Jardines Infantiles（JUNJI）（国立幼稚園協会）：1970年に設立され、公立の保育園や幼稚園を運営。個々の違いを尊重したインクルーシブ教育を重視。
• Fundación Integra（インテグラ財団）：包括的な子どもの成長を促す幼児教育サービスを提供する民間財団。
• 自治体および私立機関：補助金付き・非補助の両方の教育機関が、国の教育基準に準拠して幼児教育を提供。

チリ政府は幼児教育への公的投資を積極的に行っており、**幼児教育への財政支出の81%が公的資金によるものです（OECD平均83%に近い）。しかし、就学率には改善の余地があり、2016年時点で3歳未満の就学率はわずか20%、3～5歳の就学率は79%**でした（OECD平均はそれぞれ33%、86%）。

また、チリの教師1人あたりの児童数は24人と比較的多く、OECD平均のほぼ2倍となっています。ただし、補助教員を含めた場合、児童10人に対し職員1人となり、OECD平均とほぼ同じ割合になります。

総じて、チリの幼児教育は発達段階ごとに明確な枠組みを持ち、公的投資やインクルーシブ教育の推進が特徴です。しかし、就学率の向上や教員の負担軽減といった課題が、国際基準に適合するための今後の課題として残っています。

Early childhood education (Educación Inicial) in Argentina is a crucial stage in the national education system, covering children from 45 days old to five years. It is divided into two main levels: Maternal (45 days to 2 years) and Preschool (3 to 5 years). The government prioritizes universal access to preschool education, making it mandatory for children aged 4 and 5.

The Argentine Ministry of Education (Ministerio de Educación) oversees early education policies, emphasizing holistic child development, social inclusion, and equal learning opportunities. The curriculum focuses on play-based learning, emotional and cognitive development, and early literacy and numeracy skills. Schools also integrate cultural, artistic, and physical activities to enhance children’s creativity and social skills.

A key feature of Argentina’s early education system is its public-private structure, where both government-funded and private institutions operate. The state provides financial aid and teacher training to ensure quality standards. Additionally, there is growing support for digital literacy and inclusive education for children with disabilities.

アルゼンチンの幼児教育（Educación Inicial）は、国の教育制度において重要な段階であり、生後45日から5歳までの子どもを対象としています。幼児教育は大きく2つのレベルに分かれており、マテルナル（Maternal）（生後45日～2歳）とプレスクール（Preschool）（3歳～5歳）があります。政府は就学前教育の普及を重視しており、4歳と5歳の児童には義務教育が適用されています。

**アルゼンチン教育省（Ministerio de Educación）**は、幼児教育の政策を統括し、全人的な発達、社会的包摂、平等な学習機会を重視しています。カリキュラムは、遊びを中心とした学習、情緒的および認知的発達、早期の識字能力や数的理解を促進する内容で構成されています。また、文化活動、芸術、体育活動などを取り入れ、創造力や社会性の向上を図っています。

アルゼンチンの幼児教育の特徴の一つは、公立・私立の併存です。政府は公的資金の提供や教員研修を通じて、教育の質を保証しています。さらに、デジタルリテラシーの導入や障がい児への包括的な教育支援も進められています。